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もう元の生活には戻れません

幸せの形は多様化しました。

それは文明と同じ様に、人の欲求も高度なものに発展したからだと思います。30~40年前の幸せの理想は「いい車に乗って、できるだけ大きなマイホームを建てる」ことだったのではないでしょうか。(僕の勝手なイメージで極端な言い方ですが、、、)最近は車や家といったモノよりも、「家族との時間」「自分の時間」「やりがい、名誉のある仕事」や「自己実現」を大切にしている人をよく目にします。

 

社会の雰囲気も変わりました。朝早くから夜遅くまでたくさん働くことを美徳とする価値観から、「長時間労働をやめて、柔軟な働き方をしよう」「今までより少ない時間で今までよりも大きな成果を出せるように効率化をしよう」という価値観が少しずつ浸透してきています。こういった価値観の変化による影響の1つとして「休日の確保」があると思います。

「建設業は休みが少なくてキツイ」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。実際、建設会社の休みは隔週土曜日と日曜日、あとは盆と正月という体制が多く、年間休日日数は85~100日程度です。確かにメーカーやIT、公務員の年間休日日数128日なんかと比べると休みは少ないですね。働く人にとってみれば、休みは多いほうがいいと考えるので建設業に新たに就職しようとする人は少なくなり、メーカーや公務員を志望する人が多いのが現状です。(もちろん休みだけが要因ではないとは思いますが、、、)

 

このままでは建設業で働く人がいなくなってしまうことから、建設業でも休みを増やそうとする動きが大きくなっています。

 

松下組でも休みを増やすといういわゆる「働き方改革」が昨年6月に行われました。これまで他の建設会社と同じような休み体制で年間休日が100日前後でしたが、土曜日と日曜日を完全に休みとしたことで、昨年は年間の休日日数が113日となりました。他業界と比べると未だ日数は少ないのが現状ではありますが、2週間に1度の連休が毎週連休という働き方に変わったことで、働く人の心身にどういう影響があったのか。完全週休2日制度導入後半年が経った、従業員の声をご紹介したいと思います。

変化した点

制度導入前と比べて、より効率を心がけるようになった。

・1日あたりの仕事内容が濃くなりました。当たり前ですが、休みが増えたということは、働く時間が短くなっています。しかしやらないといけない仕事の量に変化はないので、その分密度を濃くする必要があります。もちろん今までも効率化を考えていましたが、体制として休みが決まったので、より意識するようになりました。

 

土日に休みが取れない時は交代で振替休日をとるようになった。

・工程上どうしても休日に出勤しないといけない時もあります。会社自体が「休みをしっかりととる」という方針で動いているため、これまでであれば「休めなくてもしかたない」で終わっていたことが、工夫して休みをとるという意識に変わりました。

 

良かった点

子供や家族との時間が増えた。

・行事ごとはどうしても土曜日に開催されることが多いです。制度導入以前は有給休暇をとって学校行事に参加していたため、みんなが働いている中自分は仕事を休んでいるという後ろめたさのような感情を感じていましたが、今では気兼ねなく参加できるようになり自分の生活の豊かになったと思います。

 

・これまでは諦めていた部活動の送迎や試合の観戦も行けるようになりました。

 

・以前までは土曜日も仕事というのが当たり前の雰囲気であり予定を立て難かったですが、会社全体から休むという雰囲気が出ていることから、休みをあてにして子供の面倒をみたり、DIYや家事ができるようになりました。

 

一週間の負担が減った。

・土曜日に弁当を作ってもらわなくてもよくなったので、奥さんの負担は減ったのかなと感じます。

 

・毎週連休があるので体をリフレッシュできるようになりました。特に夏は、これまで満身創痍で休みを過ごしていましたが、連休があるということで心身ともにかなり楽になりました。

 

悪かった点

連休が普通に感じるようになった。

・土曜日出勤した週はあまり休んだ気がしなくなりました。毎週連休が当たり前となると身体もそれに慣れてしまうのだと思います。

 

・会社から休むという雰囲気が出ているので、工程上どうしても土曜日出勤をしないといけないときは、振り替えるとしても気持ち的に出難くなりました。

 

下請け業者から理解を得る必要がある

・今はまだ土曜日出勤が当たり前の会社が多いです。下請け業者が出勤する場合には、元請けである松下組だけが休むことは難しいので、事前に松下組の方針を理解してもらう手順が増えました。

 

制度導入前と比べて

 

今回話を聞かせてもらった全員が今の休みの体制がいいと答えていました。日々の業務密度が濃くなり、これまで以上に時間あたりの成果を求められるようになりましたが、毎週連休の魅力はそれを凌駕するもののようです。

 

まとめ

完全週休2日制度導入以前と比べて、ワークライフバランスは向上したと思います。松下組のスローガンである「ワークインライフ」の達成とはなっていませんが、以前よりもポジティブな感情を持って働けるようになりました。

 

未だ道半ばですが、着実に松下組なりの答えに近づいているのではないでしょうか。

 

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