松下組の人
interview
当たり前は、
当たり前じゃない。
人の手でつくられる
「あたらしい地元」を
見た。
芦北町出身の浦田さんは、両祖父が建設業で働いていたルーツをもつ。幼い頃から業界に憧れはあったものの、地元を離れて働くつもりだったが、「廃(すた)れていくだけだと思っていた地元」に一縷の光をみた。それが、松下組が手がけたいくつかの仕事だった。
舗装課
浦田 拓馬
Takuma Urata
- 出身地
- 芦北町
- 入社
- 2021年
所属や役職は、2024年6月時点のものです。
母方と父方の祖父がどちらも建設業に就いていたこともあって、僕も中学生の頃から建設業界に進もうと思っていたんです。どちらのおじいちゃんからも仕事の話はよく聞いていて。佐敷トンネルや新水俣駅など、これまで携わった地域の工事の話とかがすごく面白かったんですよね。僕らが普段何気なく使っている道路とか、橋とか、トンネルとか。こうやって“人の力”でつくられているんだってことがあらためてわかって。当たり前は、当たり前じゃなかったんだって気づきました。それで高校の建築コースに進んだんですが、現場監督をされていた先生に出会ったことも、この道に進もうと思った転機になったと思います。
学校の授業で水俣の現場に行くことはあったんですが、一度だけ芦北町に行ったときに見たのが、松下組が手がけた現場だったんです。コミュニティセンターとか消防署とか道路とか。正直、廃(すた)れていくばかりだと思っていた地元に、こうやって美しくあたらしいものが出来ていく様を見て。心が大きく動きました。実はそれまでは、地元に戻る気はなかったんです。でもこういう仕事に携われるなら、地元に戻りたいと思いました。そして、いろいろ検討するなかで、地元で一番大きく安定した松下組で働きたいって思ったんです。
これまでの仕事で特に印象深かったのは、二見田浦線の改良工事です。普段の工事は、すでにある道路の補修とか修繕とかが多く、舗装新設工事自体あまりないんですよね。でも、こうやって何もなかったところに道路ができて、舗装が終わっていざ供用が開始されて…地元の方の表情がとても印象的でした。まだ2年目で、がむしゃらに先輩たちについていってやっと仕上げた仕事だったので。ことばにできない感じでした。
松下組は、完全週休2日制。
生活リズムが安定すると、
やりがいを持って働ける。
数ある業種のなかでも「やっぱり舗装が好き」と語る浦田さん。決して派手な仕事ではないけれど、極めれば極めるほど奥深く、何より、「日常では見られない景色を見られる」「地元を深く知る」喜びは何にも変え難いという。
働くうえで「安定して土日が休み」というのは、ひとつの指針になっていますね。やっぱり長く働くうえでメリハリは大事。自分自身の心のゆとりにつながっていると思います。趣味はドライブと卓球で、ひとりでも、友達とでも、ひまを見つけて気ままに行くのが好きです。 松下組の先輩たちは、みんな親身になって色んな話を聞いてくださる。話しやすくて、ほがらかな方が多いです。実は「現場の方はちょっと怖いのではないか…」とドキドキして入社してきたのですが、まったくそんなことなかったです(笑)。
建設業の仕事の醍醐味は、“日常では見られない景色を見られる”ことにあると思っていて、やっぱりそのダイナミックさや自然豊かなところにわくわくする毎日です。“地元をより深く知れる”というよさもありますね。僕はやっぱり舗装の仕事が好きで、これからも、あたらしい道をつくる仕事がしたいです。これまでは舗装って、何となく土木のなかの一部というか。地味な仕事ってイメージあったんですよ。でもやっていくうちに色々な工法を知って、日に日にあたらしい工法に触れて、「舗装、奥が深いなあ」って思う毎日です。調べれば調べるほど、どこまでも掘り下げていけるのが楽しいんですよ。
5年後、
なにしてる?
What are you doing
5 years later?
仕事では、いま28歳くらいの先輩をとても尊敬しているので、だいたいそのくらいの歳ですよね。厳しい方ではあるんですが、仕上げるものもきれいだし、いちばん親身になって話を聞いてくれる方です。僕も同じくらい仕事ができるようになってたらいいな。対等に話せてたらいいな、という感じです。プライベートでは、地元のクラブチームで卓球をしてるんですが、卓球協会にも入っていて。県体とかにも出ていい結果が残せたらいいなと思っています。